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事例09福島避難者のつどい沖縄じゃんがら会(沖縄県那覇市)

支援者の声 - 福島避難者のつどい 沖縄じゃんがら会 代表 桜井野亜さん

福島避難者のつどい 沖縄じゃんがら会 代表 桜井野亜さんQ1.支援活動を始めたきっかけを教えてください。
A.福島県郡山市から沖縄へ避難してきた時は、震災直後でまだ相談できる窓口もあまりなく、周りで避難してきた人は自分の家族だけだと思いました。しかし、沖縄県の方からホテルを手配してもらい行ってみたら、同じく福島から避難した方に出会い、自分たちだけではないと初めて知りました。
一方で、同じように沖縄に避難されているけれど誰ともつながりがなく困っている避難者の話を聞きました。元々福島県でボランティア活動をしていたので、何か自分ができることをと考えました。最初は沖縄福島県人会を通じて避難者の方々を呼び、一緒に話し合い、お互い気持ちを分かち合って、交流を行いました。色々な人と接する中で心が傷ついた人も多く、少しでもそのような人たちを手伝けしたいという気持ちから支援活動を始めました。

Q2.「ヒラエス・プロジェクトチーム」について教えてください。
A.最初は仕事をしながら支援活動をしていました。当初は情報も少なく、一人で迷ったり、どうすれば良いか悩んだり、反省点も多くありました。「当事者である自分も頑張って復興しなければ」「皆で頑張ろう」という気持ちばかりが先立ち、弱い立場の方や頑張ることが困難な心情の方など一人ひとりに寄り添うことができていなかったように思います。
それでも、避難先で孤立している方、困っている方の力になりたくて、誰でも気軽に来てくれるような場所を作りたいと思い活動を続ける中で、多くの人に出会い、学び、相談し、少しずつ問題も解決できるようになりました。 自分も被災した当事者でありながら、支援者でもあり、負担を感じることもありました。実際、避難者が支援者になることは大変難しいことでした。しかし、自分と同様に、当事者でありながら支援者の立場で毎日頑張っている人たちが全国にいることを知り、そういう方と話してみると私と同じ気持ちで共感できました。
皆さんとの交流の中で課題が見えてきて、私たちの経験や気持ちを共有し、発信しなければならないと思い、この「ヒラエス・プロジェクトチーム」を作りました。

Q3.支援活動の中で、最も大事にしていることは何ですか?
A.まずは、仲間ですね。一人で悩んでいても何もできませんでした。人とのつながりの中でこそ、問題もその解決方法も見えてきます。心から共感してくれる仲間がいて、一人で悩んでいた問題の答えが見えるようになります。
また、純粋に思っていること、やるべきことを、正しくやることです。これは決して大きいことではなく、ただ自分の目の前の人が幸せでいてほしいという思いからきます。人々のために、何を、どうするべきか。やるべきことを正しくやれば、きっと大きな力に繋がっていきます。
これからも、当事者だからこそ、避難者の皆さんに共感できる同じ立場の者として、純粋に寄り添う支援活動をしていきたいと思います。

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<取材>
特定非営利活動法人医療ネットワーク支援センター
TEL : 03-6911-0582

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