事例07認定NPO法人ちば市民活動・市民事業サポートクラブ(千葉県)
活動紹介 - 縁joy(エンジョイ)・東北 2017
12/2(土)、イオンモール幕張新都心グランドスクエアにて、認定NPO法人ちば市民活動・市民事業サポートクラブが主催する「縁joy(エンジョイ)・東北」2017 が開催されました。
今年で第6回目を迎えるこのイベントは、千葉県に避難している方への支援を目的に実施しており、当日は、県外避難者、支援団体のスタッフが150名、一般市民が約400名来場しました。
主催の鍋島洋子さんによると、2011年東日本大震災を機に、大変な思いをしていた被災者の方が千葉にも避難している事を広く知らせると共に、避難者と自治体・支援団体が直接情報を伝え、共有する事を目的に活動し始めたのこと。
現在は、避難者の生活再建に向けて、避難者同士や地域住民との交流を深め、自ら物を作って販売する活動としてイベントを実施しているそうです。
実行委員会である当事者団体の「ともにいきる会」の森川マツ子さんの開会挨拶で始まったイベントは、千葉県のマスコットキャラクターである「チーバくん」と船橋ゆかりのキャラクター「がっきー君」、そして福島県の復興シンボルキャラクターの「キビタン」のキビタン体操コラボをはじめ、劇団四季出身の歌手、横洲かおるさんのミニライブなど、来場者が楽しめるステージが多数。千葉県と福島県それぞれの郷土芸能は見答えのある演目でした。
特に、福島県の浪江町「室原郷土芸能保存会(獅子舞い)」と双葉町「標葉せんだん太鼓保存会(太鼓)」は、2011年東日本大震災により、伝統を伝える場所がなくなり、避難生活で練習もなかなか難しくなる中、一人でも多くの人へ伝統を伝えたいという思いが伝わる演奏でした。観覧客からアンコールの拍手が送られました。
体験・販売ブースでは、東北物産販売、キーホルダー作りなどの楽しいプログラムがたくさんある中、わかば「お茶っこしよう」会では、避難者の方が講師になり、クリスマスリース作りの体験を実施。生のローズマリーやクジャクヒバなど、ハーブの香りが会場を包んでいました。
また、「ともにいきる会」では、帽子や手袋、小物等の手作りの編み物を販売。代表の森川 マツ子さんは、震災により失った人との繋がりは、いかに大事だったかを感じたと話していました。
避難先で繋がりを築き、自立した暮らしを目指して、地域の住民と共に生きていきたいとの思いから、「ともにいきる会」を作ったのこと。福島への想いを大事しながら、より多くの人との繋がりを広げたいとの思いで、「縁joy(エンジョイ)・東北」には、初回から参加しているそうです。
さらに、ポーセリンアートの作品を披露した半谷 美恵子さんは、震災により浪江町から千葉県君津市に避難してきて、生活の活力のために自ら何か学ぼうと思い、ポーセリンアートを勉強しはじめ資格を取得。今はご自身のアトリエを持ち、先生として活動されています。半谷さんは今の生活がとても楽しいと話し、震災の悲しみをポーセリンアートによって、乗り越えて、多くの人々に笑顔を伝えています。
このイベントが、避難者自ら積極的に地域の住民と交流する機会になっていて、皆様の顔に笑顔が輝く1日でした。
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<映像撮影・編集>
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