東日本大震災・避難者支援
情報提供サイト

私たちは今ここに

全国の避難者・被災者の皆さまの生活再建と移住・定住・帰還を
サポートするために、国・自治体の支援施策やNPO・企業等が
実施している支援活動の情報を提供いたします。

TOPページ > 支援活動の事例紹介 > 事例26 被災者支援ふくおか市民ネットワーク(福岡県福岡市) > 活動紹介
< 事例紹介一覧に戻る

事例26被災者支援ふくおか市民ネットワーク(福岡県福岡市)

避難者相談・交流会 in 福岡市

2019年11月24日(日)福岡市のアクロス福岡にて、「福島県 避難者相談・交流会」が開催されました。この交流会はふくおか市民ネットワークが主催し、福島県から県外に避難されている方々が安心して暮らし、帰還や生活再建につながるよう支援する活動の一環として開催されたものです。

 今回の交流会は、東京の支援団体である医療ネットワーク支援センターが、福岡に避難されている方々と交流するため、東京、埼玉、神奈川に避難されている方々12名と共に参加しました。福岡の皆さんも家族で参加する方やスタッフを含めて12名が参加して交流会がスタート。始めに、代表の藤井真さんが挨拶されたあと、医療ネットワーク支援センターから、首都圏に避難している皆さんと行っている交流会を初めとした活動の紹介がありました。埼玉から参加された方は、交流会に向けて埼玉のサロンに集う方々と一緒に作成した千羽鶴を持参。交流のお土産として福岡の皆さんに贈られていました。続いて、ゲストのファイナンシャルプランナーの方から相続や成年後見制度など、今後の生活を考える上での情報提供があった後、テーブルごとに自己紹介をするなど和やかな会話の時間が流れました。

 藤井代表にお話しをお伺いすると、震災当初は福岡にも複数の支援団体があり、それぞれ特色を持った支援活動がなされていましたが、この数年で団体の活動が減ってきたことから、ふくおか市民ネットワークが対応する支援内容が多様になってきたとのこと。相談対応にも自団体内で専門知識を持った人が必要と考え、産業カウンセラーの資格を取得したスタッフがいたり、拠点に炊飯器を置いて皆で食事をつくるランチ会を開催するなどの活動が行われています。


夕方からの第2部は会場をライブハウスに移し、「福岡・福島・東京ズンチャカ ミート アップ」と題して、ふくおか市民ネットワークと医療ネットワーク支援センターの共同主催による音楽交流会が開催されました。交流の趣旨に賛同して参加した出演者は40名、関東と福岡に避難している方と共に福岡の福島県人会の方を合わせて50名、そのほか福岡市民が約100名来場して満席に! ライブの盛り上がりと共に福島の皆さんも含め、全員でjoyful joyful (歓びの歌) を歌い、フィナーレで「we are family(私たちは家族)」を皆で踊りながら合唱するなど、熱気あふれるステージとなっていました。

 また談話コーナーでは、近況報告や他愛もない会話をして皆さんからは自然と笑みがこぼれていました。避難者の皆さんが今思う課題や今後の展望について、かながわ避難者と共に歩む会のスタッフの方々が、親身になり一緒に考えています。取り組むべき課題は多く、先の見えない事が多いですが、一つずつ避難者の目線となり考えていく事が大切だと思います。また、心のケアをできる環境が整っているのかなどを今後追及していくべきだということも分かりました。

最後に主催のふくおか市民ネットワークの山田なな子さんと、医療ネットワーク支援センターの人見理事長が挨拶し、今回の音楽交流ライブの趣旨をあらためて説明しながら、これからは音楽などを仲立ちに地域の方々も共に交流する機会を通じて、避難者も支援者もつながっていくことができればとの思いが語られました。

<取材>
特定非営利活動法人医療ネットワーク支援センター
TEL : 03-6911-0582

ページの上部へ戻る