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事例24NPO法人かながわ避難者と共にあゆむ会(神奈川県横浜市)

東日本大震災避難者交流会 第11回ふるさとコミュニティ in かながわ

2019年10月5日(土)神奈川県横浜市の波止場会館にて、「東日本大震災避難者交流会 第11回ふるさとコミュニティ in かながわ」が開催されました。このイベントは、東日本大震災で神奈川県に避難されている方への支援を目的とし今年で11回目を迎えました。

 主催団体のNPO法人かながわ避難者と共にあゆむ会は、東日本大震災により神奈川県近隣に避難している者同士のコミュニティとして2015年5月9日に設立され、被災当事者同士のネットワークづくりや情報交換、自主イベントの企画等を行っております。
 東日本大震災から9年が経ちましたが、今なお神奈川県に約2,000人の避難している方がいます。長期にわたる避難生活は、コミュニティの断絶や先行きの見えない生活への不安など避難者にとって心身に重い負担となっています。かながわ避難者と共にあゆむ会は人と人が集まる場をつくることで、避難されている方々が孤独に陥ることなく少しずつ明るく前向きに暮らしていけるようにサポートしています。


 交流会の当日は、多くのコンテンツで盛り上がっていました。故郷の福島県浪江町や福島県富岡町の小中学校の校歌を合唱したり、ゲストをお招きしてお笑いステージやミニコンサートを行ったり、参加する避難者の方々が笑顔で溢れる会となりました。
 特に浪江町と富岡町の小学校の校歌を避難者の皆さんで合唱している様子はとても温かく、皆が一体となり微笑ましい光景が広がっていました。皆さんそれぞれの思いを歌に乗せて、感情に浸りながらも懸命に歌う姿がとても印象的でした。壇上で歌っていた避難者の方は、「我々の青春の歌です。歌っていると自然と昔に戻った気がして元気が出る。」とお話していました。

 また談話コーナーでは、近況報告や他愛もない会話をして皆さんからは自然と笑みがこぼれていました。避難者の皆さんが今思う課題や今後の展望について、かながわ避難者と共に歩む会のスタッフの方々が、親身になり一緒に考えています。取り組むべき課題は多く、先の見えない事が多いですが、一つずつ避難者の目線となり考えていく事が大切だと思います。また、心のケアをできる環境が整っているのかなどを今後追及していくべきだということも分かりました。

 最後にNPO法人かながわ避難者と共にあゆむ会の代表 山内 淳さんから、「今後もこのような活動を継続していきたい。避難者の皆さんがいつでも気軽に集まれる場所と体制をこれからも維持することが重要。」と今後の支援活動における思いを伺いました。
 故郷から遠く離れた神奈川県でも、福島の大切な思い出が詰まった校歌を今後も歌い続けてほしいと強く感じた1日でした。

<取材>
特定非営利活動法人医療ネットワーク支援センター
TEL : 03-6911-0582

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