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事例23日本大震災・山梨県内避難者と支援者を結ぶ会(山梨県笛吹市)

山梨・神奈川 東北ふるさとの集い

 2019年9月21日(土)、山梨県笛吹市にある施設「きこり」を訪ねました。 山梨県は、現在537人(令和元年10月29日現在/復興庁調べ)の被災者が避難生活を余儀なくしています。

 山梨県では、山梨福島県人会のメンバーが中心となり、平成23年9月に「東日本大震災・山梨県内避難者と支援者を結ぶ会(通称:結ぶ会)」を発足。現在に至るまで様々な支援活動を積極的に行ってきました。特に、毎年県外避難者向けのアンケート調査を今まで計7回実施し、県外避難者の状況や課題の変化などに合わせた交流サロンを山梨県の各地で年に10回以上開催しています。

 この日は、「結ぶ会」と神奈川県の支援団体「NPO法人 かながわ避難者と共にあゆむ会(通称:あゆむ会)」の共同開催で『山梨・神奈川 東北ふるさとの集い』が1年ぶりに開催されました。昨年7月にはじめて開催されたこの交流会は、神奈川県と山梨県で遠く離れて避難生活をしている被災者同士がお互い寄り添って、なつかしい言葉でふるさとへの気持ちや今の避難生活における課題などを語り合うことを目的に企画されました。そして、今回の会場となった「きこり」は、東日本大震災発災後、東北からの避難者を積極的に受け入れてくれた施設の一つで、参加者の中ではここで最初の避難生活を送っていた方もおります。
 第2日目となるこの日は、遠く神奈川県から26人の避難者と7人の支援者が山梨県まで足を運び、1年ぶりの再会に総勢44人が和気あいあいとした温かい空気に包まれながら、交流会がスタートしました。まずは「あゆむ会」の内藤さんの司会進行で、参加者同士の自己紹介タイム。ふるさとや今の避難生活における悩みなどを順次に発表すると、みんな真剣な顔でそれぞれの話を傾聴し、お互いへの理解をより深める時間となりました。

 自己紹介が終わると、楽しい食事会が始り、とてもリラックスした雰囲気で久しぶりの再開を満喫しました。参加者は、福島県の南相馬市、富岡町、大熊町、浪江町、福島市や宮城県の石巻市など様々なところから山梨県と神奈川県に避難しており、普段の生活では合う機会が少ない故郷の仲間と会えたことに何よりも大きな喜びを感じました。
 最後に「結ぶ会」の代表 藤原行雄さんは、「我々『結ぶ会』の目的・目標は私たちが解散することです。避難者の皆さんが山梨県に定住されることになり、普通の生活ができているようになって、私たちのこの活動が必要じゃなくなれば、解散してもいいと思っています。ただし、来月開催する交流会にも未だ80人以上の参加希望者がいるということは、まだこのような活動が必要とされていると思います。これからも避難者、支援団体と積極的に情報交換しながらその時期に求められる支援活動を継続して行きたいと思います」と熱い思いを語りました。

<取材>
特定非営利活動法人医療ネットワーク支援センター
TEL : 03-6911-0582

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