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事例06一般社団法人石川県災害ボランティア協会(石川県)

活動紹介 - クリスマス&餅つき交流会

12/24(日)、石川県金沢市にある夕日寺健民自然園の里山ふるさと館にて、一般社団法人 石川県災害ボランティア協会主催の「クリスマス&餅つき交流会」が開催されました。

当日は、石川県ほか、富山県、福井県の北陸3県で生活している避難者41名と、石川県災害ボランティア協会の皆さん23名が参加して、とても賑やかな交流会となりました。

石川県災害ボランティア協会は、2011年東日本大震災の直後、石川県庁と共に宮城県でボランティア活動支援を行う中、北陸にも多くの方が避難しているという話を聞き、災害地での支援だけではなく、県内に避難されてきた方同士のネットワーク作りのための支援活動を実施するようになったそうです。現在は、協会のスタッフ55名で、交流会やイベント内容を、避難者の方の希望を聞きながら一緒に企画しているのこと。本イベントのお餅つきは、2011年12月から始め、今回で7回目となりました。

午前10時、里山ふるさと館に参加者が集まって、いよいよ餅つき開始。老いも若きも一緒になって、ペッタンペッタンとお餅つきに夢中になりました。きな粉餅、お正月の鏡餅など、皆さんそれぞれ個性豊かなお餅を作りました。またお餅を丸めながらお互いの近況報告やおしゃべり。初めての参加者も多くいましたが、まるで親戚のお集まりのようにとてもアットホームな雰囲気でした。

昼食は、お餅と一緒に金沢の郷土料理である「治部煮」と「めった汁」。避難者の皆さんもほうれん草やかまぼこ等を器に盛り、わさびを添え、治部煮を彩良く盛り付けました。お餅を食べながら各地域、それぞれのお家での餅の食べ方の話で会場は大盛り上がり。その後、自己紹介をして、交流会の感想を語り合いました。「同郷の方に会えて楽しかった」「他のイベントでも参加した顔見知りの方がいて嬉しい」「こんなに良い交流会があったのに、今まで知らなかったのでもったいない」等の感想が聞かれ、皆さん交流を深められたようです。

第1回からこのイベントに参加している福島県から金沢市に移住された神林ご夫婦は、「たくさんの人に触れ合う事ができ、このような場を作ってくれて協会の方に感謝する」とおっしゃっていました。今は金沢を第2の故郷と思い、今後もこの絆を大切にして交流会やイベントに参加し続けたいと笑いました。

また同じく福島県から来た石井さんは、震災直後の避難していたときを思い出すと、今も奇跡だとおっしゃいました。元々福祉の仕事していた石井さんは、発災時も仕事場の介護施設にいたそうです。施設の利用者さんを無事に避難させて、ご自身は知り合いのつてを頼って石川県七尾市に来たそうです。初めは大変な事や不安もあったものの、仲間や地域の方と交流し、元気をもらい、今や人との絆が生きる源だとおっしゃいます。来年3月には帰還し、ご自身と同じように避難されている方のために何かしたいと語る石井さんの目はとても輝いていました。

避難者の一人ひとりの話を親身に聞き、このイベントを主催した石川県災害ボランティア協会の会長・水戸さんは、ボランティアや支援団体が直接避難者を支援する事も重要だが、何より避難者同士が自由に話できて、交流できるような場や機会を作ることが重要だと言います。 さらに、副会長の木下さんは、避難元や避難先地域によって避難者の生活事情や悩みも異なるため、北陸3県を中心に情報を共有していきたい、今後は避難者の自立及び生活再建の応援を目標に支援活動に取組みたいとおっしゃっていました。

豊かな自然の中で、どこよりも早く春が訪れたかのように、石川県災害ボランティア協会の皆さんと避難者の皆さんの笑顔で、心いっぱい温かさが広がる交流会でした。

※掲載されている動画は出演者の皆さまに事前に許可を得て掲載しておりますが、その後状況等が変わり掲載に支障が生じた方は以下までご連絡ください。
<映像撮影・編集>
特定非営利活動法人医療ネットワーク支援センター
TEL : 03-6911-0582

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